髪ケアの方法~メデュラ

髪の中でも最も内側に位置するメデュラではタンパク質や脂質などで構成されています。細胞は立方体で蜂の巣のように縦に細長く並んでいます。特徴的なのは内部に穴が開いていることです。この穴には空気が入っており、髪の毛の柔軟性の維持と直射日光などによる熱を緩和していると見られています。
このメデュラですが、先天的に少ないこともあります。また幼い頃には不足しているということも見られます。メデュラが少ないとメデュラが不足している分だけ髪の毛が細くなります。幼児の頭髪や産毛が細いのはこのメデュラが不足しているためです。
メデュラに関してはまだ研究が進んでおらず、不明な点も多くあります。その中で近年囁かれている効能として保湿機能があります。メデュラは構造的に熱を緩和する特徴があるわけですが、ドライヤーなどで継続的に熱を与え続けると空気の通る内部の空洞部分が広がるのです。そして熱を与え続けた髪の特徴として艶がなくなるというものがあります。そのためメデュラが保湿機能を持っているのではないか、という仮説が提唱されているのです。仮説段階ですのではっきりとしたことは言えませんが、ドライヤーなどで髪を乾かす時は高い温度を与えるのではなく低音のものを使う方が髪に優しい可能性があります。

髪ケアの方法~コルテックス

コルテックスとは髪を構成している3層の中でも中間に位置するもので、タンパク質や脂質、水分、メラニン色素などの成分によって構成されています。髪は3層ありますが割合は均等というわけではなく、このコルテックスがおよそ9割を占めていると言われています。髪の大部分がコルテックスということです。髪の性質の多くもコルテックスによるものです。
髪の色はコルテックスの構成成分の1つであるメラニン色素の量によって決まります。また髪の毛の硬さや太さ、化学反応に関してはコルテックス内の細胞であるマクロフィブリンと親水性のタンパク質であるマトリックスタンパクによる影響が大きいです。この化学反応を活かしたものがパーマです。
またコルテックスの細胞の状況が変わると縮毛などの変化をもたらします。生まれつき縮毛の方もいらっしゃいますが、直毛の方が病気や年齢を理由に縮毛になることがあります。
コルテックスの維持に必要なものは適度な刺激と栄養です。頭皮マッサージなどで刺激を与えることで血行を良くし、髪に栄養を行き渡るようにすることができます。食生活に依存する部分もあります。特に有効なのはタンパク質、そしてタンパク質の吸収を促進させるビタミンB1、B2、B6、B12が重要と言われています。

髪ケアの方法~キューティクル

一本の頭髪でも細かく見ると3つの層に分けられます。外側から順にキューティクル、コルテックス、メデュラと言います。一番外側に位置するキューティクルの役割は2つ、髪の内部に蓄えられている水分の蒸発防止と紫外線など外部からの刺激保護です。このキューティクルを構成している細胞は無色透明で、細胞1枚あたり厚さがおよそ0.5mmから1.0mm、長さも45mm前後です。特徴的なのは皮膚のように綺麗に横に連結しているわけではなく、複数枚が魚のうろこのように重なり合って構成しています。ただしこのキューティクルの厚みや枚数は個人差があるとも言われています。キューティクルが厚く枚数も多い人は髪自体が太く、スタイリングがしやすいです。逆にキューティクルが薄く枚数も少ない人は髪の毛が細く、パーマなどもかかりにくい傾向にあります。
またキューティクルの枚数は同じ髪の毛の中でも変化します。根元に近いほど多く、毛先に近くなるほど少なくなることが多いと言われています。これは毛先に近づくほどダメージを受けやすく、キューティクルが剥がれやすいためです。
キューティクルが剥がれると水分が蒸発しやすくなり、紫外線など外部からのダメージを受けやすくなります。水分が減るということは水溶性の栄養が髪に行き渡らないということも意味します。キューティクルの枚数が減ると髪の艶がなくなるというのはこのためです。
キューティクルを保護するために重要なことはブラッシングやシャンプーを丁寧に行うことです。キューティクル自体は厚みがあり紫外線や薬品などへの抵抗は高いのですが、物理的な刺激に対しては脆いのです。髪の傷みが特に気になる場合は、キューティクルに働きかけるダメージ補修シャンプーなどを利用する事でケアする事ができます。